行政書士山口のブログ14 家族は誰も...
家族は誰も…
その方は、もともと、ご両親と姉、
そして自分という4人家族でした。
お姉さんは早く結婚したのですが、
子供がいないうちに、亡くなりました。
その後、父親が亡くなり、
母親と自分だけという生活が長く続きました。
その母親も歳をとり、ついに亡くなりました。
残ったのは、自分一人です。
幸い、両親が残してくれ、現在、住んでいる、
土地と建物はあります。
しかし、自分も歳をとり、今は、
両親が残してくれた預金や、
会社勤めのときの、自分の預金、年金で暮らしています。
現在は、これらの財産で生きていけるとしても、
問題は、さらに、自分が歳をとったときのことです。
配偶者や子供はいない。両親の親ももちろん亡くなっています。
兄弟やその子もいない。
家族(あるいは相続人)は誰もいないのです。
今は、何とか、自活できていますが、
実は、外見からはわからない病気も、体内に抱えています。
その病気が顕在化したり、さらに自身が高齢になったときは、
自分一人では立ち居振る舞いができなくなります。
そこで、このような場合のために、考えられるのは、
まず、信頼できる、友人あるいは専門家等と、
定期的に連絡をとり、将来に備える
見守り契約をする。
さらには、生活、療養看護、財産管理に関する委任契約、
あるいは、判断能力が十分でなくなってきたときのため
任意後見契約を締結しておく。
そして、自分が保有している財産について遺言、
また、自分の死後の葬儀、家財道具の処分等について
死後事務委任契約を行っておく、等です。
以上のすべてでなくても、いくつか、
自分の気になったことについて、準備しておくと、
不安や憂いは、かなり和らぐでしょう。